ピッカピカに磨かれた床に
お庭のもみじが映りこむ様子が美しい
「床もみじ」。
全国的に有名な「床もみじ」は
京都の瑠璃光院さんや、
実相院さんで見られるものですよね。
ですがなんと!
群馬県でも「床もみじ」を見られるのです!
どこで見られるのかと言うと、
桐生市にある臨済宗のお寺「宝徳寺(ほうとくじ)」さん。
実は前々から「行ってみたいな」と思っていた宝徳寺さん。
床もみじが特別公開されるのは毎年
新緑の時期の4月下旬から5月上旬と
紅葉の時期の10月中旬から11月下旬の
約2ヵ月間のみなのです。
これまでなかなかタイミングが合わずに見送ってきたのですが
ついに本日、やっとやっと行けるタイミングがやってきたぁ~!

というわけで群馬県桐生市へ。
桐生市は埼玉県の自宅からわりかし近く、
高速を使えば2時間弱で到着できます。
なぜ今まで来られなかったのだろう!?と思うくらい
あっという間に到着しました。

宝徳寺さんの駐車場は「駒形大間々線(338号線)」沿いにあります。
第二駐車場もあったので、
きっと休日にはたくさんの参拝客が訪れるんだろうなぁ、と想像する。
駐車場のある道を渡って
真直ぐに進んだ突き当りにお寺さんがあります。

ふむふむ、
三脚を立てての撮影や、フラッシュ撮影は禁止なのね。

それではいざ!境内へ!
(ちなみに拝観料は800円でした)

境内に入るとすぐに、
風ぐるまがたくさん飾られた映えスポットが。

頭上には鯉のぼり。
カラフルな風ぐるまが、
風が吹くたびにカラカラと音をたててまわり
とても華やかです。
揺れる鯉のぼりも季節感があってすてき。
境内には風ぐるまが2,000個も飾られているそうですよ。


ところどころにいるお地蔵さんたちがかわいい。
宝徳寺さんの境内にはたくさんのお地蔵さんがいて、
それぞれ「なで地蔵」「ほほえみ地蔵」「よろこび地蔵」など
お名前がつけられています。
見つけたら手を合わせてみてね。

御朱印もたくさんの種類があるみたいですよ。

↑
こんなかんじで。
ワタシは御朱印集めの趣味はないのですが、
御朱印帳をお持ちの方はぜひお好みのものを
いただいてくださいませ。

さて、それでは本日のお目当て、
「床もみじ」を拝見しにまいりましょう!

床もみじを見られる本堂前にもお地蔵さんが。
石庭の模様がハート型になっているではないですか♡
境内入口から床もみじにたどり着くまでにも
参拝客の目を楽しませる工夫がいっぱい。

本堂へと続く建物内に入ると、


美しい襖絵や、


「水琴窟」がありました。
※水琴窟とは
日本庭園の装飾の一つで、手水鉢の近くの地中に作りだした空洞の中に水滴を落下させ、
その際に発せられる音を反響させる仕掛けのこと
(Wikipediaより)
年明けに行った鎌倉のお寺さんで初めて聴いた水琴窟の音色。
宝徳寺さんの水琴窟も音色もとてもすてきでした♪

水琴窟のあるお部屋の先に本堂が。
それではご覧ください。
こちらが関東で見られる貴重な「床もみじ」でございます!



鏡のようにツヤツヤに磨きこまれた床に映りこむ新緑のもみじ。
なんて美しいの!
きっと京都のお寺さんだったなら激混み間違いなしのこの絶景を
静かに眺められる贅沢さと言ったら!
平日のお昼近くの時間帯、
私たちの他に参拝客の姿は3組ほどだったため
ゆっくりじっくりと床もみじを堪能できました。

床もみじの他にもこのように
カラフルな傘の飾りつけが。

こっちも映える~!
宝徳寺さんアッパレ!
お一人、
床に転がって一心不乱に写真を撮っているカメラマンさんがいました。
ちょっとワタシも真似したい…と思いつつ
人目を気にして寝転がるまではできませんでした…。
きっとあの方のカメラには
すんばらしい画角の映像が納められているのだろう。
いいなぁ。

床もみじを後にし、再び境内へ。
本堂を出た先には
広島原爆の火が残る福岡県八女市から分火された
「広島原爆の残り火」がありました。

わずかな金額ではありますがご奉納し
平和を祈る。

更に境内奥へと進み、
「地蔵のこみち」を抜けた先には


アンブレラスカイもあったよ!
まさかお寺さんでアンブレラスカイを見られるとは!

他に人がいないのをイイことに
一枚撮影してもらいました。
(ちょっとブレてるけどいいかんじ!)



ボタンやシャガも今が盛りとばかりに咲いています。

↑
こちらは床もみじを見た本堂入口。
広い境内は隅々まで手入れが行き届いていて
どこを見てもきれい!



かわいらしいお地蔵さんたちにもたくさん会えたし、

出口へ向かう通路にも風ぐるまと鯉のぼりの飾りつけが!
床もみじ目当てに来てみましたが、
こんなにフォトスポットが満載なお寺さんだったなんて。
これはぜひ秋の紅葉時期の床もみじも見に来たい!
今年、来られるタイミングがあったらいいな♪
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ランチは、宝徳寺さんのある桐生市から少し離れて
みどり市の「水沼ヴィレッジ」へ。
ここ、数年前に群馬県の取材をした時には
まだなかったような…。
水沼ヴィレッジは、サウナやカフェ、
お蕎麦屋さん、バーベキューのできる施設などが集まっている
リゾート施設です。
カフェにも行きたいんだけど、
今日はなんとなくお蕎麦な気分。

緑の中に建つ、すてきな佇まいのこちらの平屋が
「十割そば囲炉裏」さんです。

ランチの時間帯からは少し外れていたのですが
それでも数組待ちでした。
人気のお店なのね~!

店内、和モダンな雰囲気で良いかんじ。
十割そば囲炉裏さんでは打ち立ての十割蕎麦をいただけます。

メニューはざるそばの他に
天ざるや海老天ざる、そば御膳など。
しかも嬉しいことに、

お蕎麦のおかわりが何杯でもOK!
という驚きのシステムなのです!
太っ腹すぎん?

天ざるには天ぷらたっぷり。
とろろとデザート(わらび餅)もついてます。

このお蕎麦の美しいこと。
こちらのお蕎麦は毎朝店舗で製麺しているそうです。
十割蕎麦のイメージというと、
「ぼそぼそした食感」や「つなぎを使わないため麺が切れやすい」など
わりかし悪いイメージもあるようですが、
十割そば囲炉裏さんのお蕎麦は全くぼそぼそ感がないどころか
のど越しが良く、お蕎麦本来の香りを感じられ、
とってもおいしい!
そばつゆも絶品です。
欲張って一玉おかわりしてしまい、
お腹がはち切れそうになりました(半玉にしておけば良かった…)。

今日はサウナに入る時間がないけれど、
サウナエリアも気になる~!
コテージ型のプライベートサウナもあるようなので
いつか宿泊しつつゆっくりサウナを堪能してみたいものです。
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水沼まで来たならばせっかくなので、と、
小夜戸・大畑花桃街道にも立ち寄ってみました。
花桃のピークはとっくに過ぎていますが、



まだまだきれいに咲いている木もあり、
しかも、

花桃街道のいたるところにムラサキハナナが群生している!

あと一週間くらい早く来ていたなら
ピンク色の花桃とムラサキハナナのコラボが見られたのかも⁉
う~ん、残念!
数年前に小夜戸・大畑花桃街道を取材した時には
ムラサキハナナの存在に気をとめなかったなぁ。
こんなにきれいなのに、
当時のワタシはどこに目をつけていたのでしょう。

ムラサキハナナの他に、
ヤマブキの花もたくさん咲いていましたよ。
わたらせ渓谷鐵道の花輪駅付近は
どこを見ても花盛りで
ウキウキ気分になりました♡
久しぶりに群馬県に来たけど、
やっぱり群馬、いいなぁ。
また来るぜ!