青森さ行ぐだ②

青森2日目です。

本日は、青い森鉄道と大湊線に乗って

下北半島を目指します(・ω・)ノ

八戸駅から下北駅までは

快速電車で2時間弱。

遠いのです。

しかも青い森鉄道はJRなのに

SuicaやPASMOが使えず、

切符を買って乗車します。

レトロや~!

しかも1両編成(・∀・)

しかもボックス席!

旅気分が盛り上がる~(≧▽≦)↑↑

隣のボックス席に座った男性は

この暑い中ジャケットをはおり、

荷物は小さなカバン1つ。

そして片手に日本地図、という

たいへんハードボイルドないでたちで

見れば見るほど

「どこから旅して来たのだろう・・・?」

と興味を引かれる。

(だが話しかける勇気なし。)

列車は進み、

下北半島の玄関口

「野辺地駅」を通り過ぎてからしばらくすると、

窓の外にはたくさんの風車が見え始めました。

そして反対側の窓(ハードボイルドが座っている側)を見ると、

線路のすぐ脇が陸奥湾という絶景が広がっているではないですか!

大湊線は「有戸駅」から「吹越駅」間に

陸奥湾すれすれの場所を走る区間があるのです。

下北半島に向かう場合、

進行方向に向かって左側が陸奥湾になります。

ワタシ、座る席間違えました・・・。

(陸奥湾の写真撮りたかったけどハードボイルド越しに撮る勇気なし。)

次に大湊線に乗る機会があったら

絶対に左側の席に座るぞ。

 

見慣れない風景が広がるローカル線の旅は楽しく、

わりかしあっという間に下北駅に到着しました。

走り去る列車を見送り、

いざ、下北半島散策へレッツゴー!

3年前は地元埼玉から車ではるばるやってきた下北半島。

しかも台風上陸前日に到着したため、

念願の恐山に行くもドン曇りで風も強く、

ろくに観光できなかった苦い思い出があるこの地。

本日は快晴なり!!!

恐山リベンジはもちろんのこと、

尻屋崎や仏ヶ浦にも行きたいな、

大間にも行ってみたいな、

といろいろ妄想していたのですが、

レンタカー屋さんの親切なお兄さんに

「大間の方まで行くなら朝からまわらないと無理」

とやんわり諭され、

今回は目的地を尻屋崎と恐山に絞って行動することにしました。

まずは

『尻屋崎灯台』

目指して出発(・ω・)ノ

下北駅前から尻屋崎までは

車で40分くらいです。

運が良ければ「寒立馬(かんだちめ)」という

お馬さんたちに会えるかも!?

尻屋崎を目指して走ってくると、

写真のようなゲートがあります。

「近くまで車で接近すると自動的にゲートが開く」

ということを事前に知らなかったら、

通行止めかと思っちゃうかも。

ワタシもレンタカー屋さんで教えてもらってなかったら

今日は通行止めなのかな!?と思って

先に進むのをあきらめていたかもしれません。

親切なレンタカー屋さんに感謝。

さてさて、

そんなこんなで到着しました。

正面の白亜の灯台が「尻屋崎灯台」でございます。

青空に映える美しい灯台ですね~!

周囲を見回してみたところ、

馬の姿は見当たりません。

どうやら放牧の時間ではないようです。

残念・・・。

尻屋崎灯台周囲の牧草地に放牧される「寒立馬」という種類の馬は、

脚が短くずんぐりとした体格が特徴で

この地域でしか見られないということなので

楽しみにしていたのですが。

まぁ仕方ない。

灯台のまわりを一通り歩いてみて、

海の綺麗さと灯台のある景色を堪能。

寒立馬が放牧されるのを待ちたい・・・

という誘惑を振り切り、

尻屋崎を後にすることにしました。

今日のメインは恐山!

3年前の分もあわせてしっかり見学しないとね!

 

尻屋崎から恐山に向かう途中、

チェックしておいた海鮮丼のお店に寄り道。

窓の外はすぐ海!

というすばらしいロケーションの中、

めちゃくちゃ新鮮な海の幸がたっぷりとのった海鮮丼をいただく。

これ、そーとー美味しいぞ。

どのネタもピチピチ、

ウニ、イカ甘い。

サイコー(≧▽≦)

ワタシの他にお客さんは3組いて、

みなさん地元の方みたい。

地元民に愛されるお店ってイイよね。

店員さんも優しく、嬉しい気持ちになりました(^^)

 

美味しい海鮮丼で満腹になったところで、

いよいよ恐山入りです。

恐山が近付いてくるにつれ、

3年前、台風におびえつつこの道を走ったことを思い出す。

途中、「恐山の冷水」と呼ばれる湧き水スポットに

立ち寄ってみました。

綺麗な水。

さわってみると、驚くほど冷たい。

よしもとばななさんの本に、

ここの湧き水をひしゃくに受けてごくごく飲む

というシーンがあります。

真似したくてひしゃくを探したけれど

今はひしゃくは置かれていないみたい。

湧き水があった辺りから更に山をのぼり、

恐山に到着しました。

恐山の標識があるあたり。

既に地獄の雰囲気が感じられます。

この赤い太鼓橋の下を流れているのが

「三途の川」です。

三途の川、なんて綺麗な色をしているんだ!

そして三途の川を渡ったということは、

ワタシは今、あの世に足を踏み入れているのでしょうか。

恐山は、高野山、比叡山と並ぶ

「日本三大霊場」の一つです。

恐山菩提寺の境内には温泉があります。

(写真の掘ったて小屋みたいなのが温泉でした。)

駐車場の辺りから既に硫黄のにおいが漂い、

境内を奥に進めば進むほど

においが強くなっていくような・・・。

そしてこの門の先から地獄巡りが始まります。

行ってみましょう!

ゴツゴツとした岩場に

無数に積まれた石たち。

そして辺り一面に強くたちこめる硫黄の匂い。

人の姿はほとんどなく、

遮るものが何もないため容赦なく照り付ける太陽の光。

地獄とはこういうところなのでしょうか。

地獄に落ちたことがないのでちょっとよくわかりませんが、

確かに普段生きている世界とは違う空間に来てしまったような感覚になってきます。

どうしてこんな不思議な場所に来ようと思ったのでしょうか。

しかも人生で二度も。

自分でもよくわからないのですが、

恐山には心惹かれる何かがあるのです。

地獄を巡って行くと、

足もとがゴツゴツの岩から

サラサラの砂に変わる場所があります。

それが、

『極楽浜』

の通称で知られる

『宇曽利山湖』

です。

強酸性のカルデラ湖である宇曽利山湖の湖面は

エメラルドグリーンや深い青、黄色がかったところもあり

まさに極楽のような美しさ。

地獄を巡って来た後にたどり着く極楽浄土です。

恐ろしく澄んだ湖面には生物の姿は見当たらず、

(実際には酸性に強いウグイという魚類が生息しているそうですが)

地獄巡りをしている時とはまた違った

異空間に来てしまった感覚をおぼえる。

この景色を見たくて見たくて

埼玉から運転してやってきた3年前を思い出すなぁ。

暑さを忘れ2時間近くウロウロしていたら

ビックリするくらい日に焼けてしまいました。

9月の青森で

こんなに日焼けするとは(゚Д゚;)

極楽浜を抜け、

現実世界へ戻るべく菩提寺を目指す。

恐山には生きているうちにもう一回くらいは

来るような予感がします。

二度あることは三度あるって言うしね。

 

 

無事に現実世界に戻って来られたワタシ。

帰りの電車の時間が近付いてまいりました。

大間の方には行けなかったけど、

その分恐山をじっくり見学できて良かったな(^^)

明日は初の津軽半島へ。

旅はまだ続く・・・(・∀・)