奇跡の島・網地島への旅 Day2

おはようございます(・∀・)

昨夜、濃霧の中運転し

やっとたどり着いたホテルの部屋からの眺めです。

うん、

ドン曇り!笑

天気予報通りです(;´・ω・)

雨が降ってないだけいいか~!

と気を取り直し、網地島へのフェリーが出ている

石巻の門脇港へ出発です(/・ω・)/

コチラ、門脇港。

磯の香りがたちこめています。

フェリーの発券所はこんなかんじ。

チケットを購入しているのは大半が地元の人みたい。

(聞こえてくるのは東北弁ばかり)

発券所の建物横に子猫ちゃんがたくさんいました。

じゃれてるカワエェ(*^^*)

網地島の手前の田代島には

猫がたくさんいるということは知っていましたが、

石巻も猫の街なのかしら?

ネコたちにちょっかいを出しつつ遊んでいたら

あっという間にフェリー出航の時間になりました。

フェリーに乗り込みます(・ω・)ノ

わりかし乗客多いな。

階段上ってデッキに出てみる。

デッキで優雅に海を眺めるぞ、

と思ったのですが、

潮風と揺れが激しく一瞬で髪も服も

バサバサになりました(;゚Д゚)

そんなデッキのベンチには

寝転んでる作業着姿のお兄ちゃんたちが。

地元の方は慣れているのね。

ノコノコとデッキに上がって来て

一瞬でバサバサになって揺れに足をとられつつ

ヨロヨロと退散するヨソモノのワタシを

チラリと横目で確認し、無言で見送るみなさん・・・。

なんかスイマセン・・・。

そんなこんなで無事、網地島に到着しました。

さて、ここからどうしようかな。

島にはレンタカーもないし、

バスも一日に数本。

どうやら島にはメインの道路と数本の山道しかないようなので、

歩いて島巡りをしてみることにしました。

島のフェリー発着所正面の崖に

巨大なアートがありました。

まだ製作途中な様子。

しばらく進んでみる。

道のすぐ脇はジャングルのような大自然。

そして同じフェリーに乗ってきた乗客たちは

一体どこに行ってしまったのだろう?

と思うほど、人の気配がなくひっそりとしています。

あ、ネコだ。

このコ、人懐こくてしばらく一緒に歩いてくれました(^^)

あちこちにネコがいる。

網地島も猫の島なのか。

工事中の漁港に出ました。

まだ復旧途中なんだね。

津波のとき、

この小さな島にどれだけの被害が出たのでしょうか。

ピーク時には3300人ほどいた島民が、

今では300人ほどしか残っていないそうです。

漁港をあとにし、

山の方へ向かってみます。

おや?

またネコがいる。

もはや人よりネコの方が多いのでは?

このコ美人だな~♡

しかもカメラ目線(*^^*)

島のネコたちは美形が多いようです。

コチラは泊まってみたかった

潮見荘さん。

宿泊客用のコテージは手作りなんだそうです。

またもやネコ発見 笑

それにしても本当に人の気配がありません。

フェリーを降りてから出会った人は

島のおばぁちゃん一人。

コンビニはもちろんのこと、小売店的なものも見当たりません。

とりあえずどの道に進んでも

メインの通りに行き当たるはずなので、

ひたすら進みます。

あの二車線の道がメイン通りなはず。

ココに来ても誰ともすれ違わず、

少々不安になってきます 笑

道端にでっかいカラスの羽を発見。

そしてカーブを曲がったあたりに

やっと島の中学校が見えてきました。

現在は廃校となっている中学校。

教室は宿泊できるようにリノベーションされているそうです。

中学校の敷地内をウロウロしていたところ、

校門から一台の軽自動車が入ってきました。

乗っているのは赤いジャージを着たおじさま。

フラリと降りてきたので、

少しばかり島のことを聞いてみようと

話しかけてみました。

おじさまの名は上杉さんといい、

13年前に関東から網地島へ移住してきた方だそうです。

3.11のことや津波の話を伺ったところ、

なんとこの島では地震や津波による被害者は

一人も出なかったとのこと。

震源地の金華山沖に近い網地島ですが、

島の標高が少し高いためか

手前で津波が二つに割れて島を避けていったそうです。

人口が減っているのは過疎化の影響で、

3.11のせいではないとのこと。

そして漁港の復旧作業は、

地震の影響で1mほど下がってしまった土地を

元の位置まで戻す工事なんだそうです。

上杉さんにお話しを聞かなければ、

間違ったことを書いてしまうところでした。

地震直後には海水が地底の溝に全て流れ込んで

島の周りの海の水は一旦なくなり、

海底が丸見えになったそうです。

そんな光景、想像するのが難しいですよね。

震源の至近距離にありながら被害者の出なかった網地島は、

島の人々の間では

「奇跡の島」

と言われているそうです。

これは、宮城県に住んでいる親戚や知人も知らなかった事実。

思いがけずとても貴重なお話を聞けたことに感謝。

ちなみに網地島では、月に12~13万円ほどあれば

夫婦二人でヨユーで暮らせるらしいです。

やはり離島、いいな(・∀・)

 

気が付けば小一時間ほど上杉さんと立ち話をしていました。

そしてお話が終わると車に乗り込んで去って行く上杉さん。

そもそも中学校に何をしに来たのだろうか?笑

まぁいいか。

中学校のすぐ近くには、

これまた廃校になった小学校をリノベーションして造られた

島の病院がありました。

校舎はそのまま病室として使われているようです。

校庭にはドクターヘリのヘリポートもあります。

廃校を病院にした建物があることは知っていましたが、

想像より立派な病院で驚きました。

(想像ではDr.コトーの診療所のようなイメージだったので)

フェリーの時間が近付いてきたので、

港に戻ります。

島の反対端の灯台にも行きたかったのですが

今回は断念。

ここで、

どっちの道に進むかしばし考える。

向かって右側の道はもと来た道。

左側は未知の世界。

でもどうせだったら違う道を歩いてみたい、

ということで、左側の道から港へ向かうことに決定。

左側の道は最初に歩いた道より少しディープめな山道で、

歩き始めた途端にヘビに遭遇(;゚Д゚)

道のはじっこまで寄って超遠巻きに通り過ぎる。

セーフ・・・。

どんどんディープになって行く道に

再び不安になってきた頃、

建物が見え始めました。

バス停しぶっ!

民家の先には海が(・∀・)

絶景です。

ここのおうちに住んでいる人は毎日この絶景を眺めているんだなぁ。

青空だったならどんだけの絶景なのでしょうか。

晴天のときにもう一度来たいな。

眼下にフェリー乗り場が見えてきました。

手作りっぽいツリーハウスを通り過ぎ、

白浜に到着。

けっこー歩いたよ。

港横のコチラが子どものころに遊んだ白浜海岸。

記憶の中ではもっと広い浜だったので、

懐かしい~!というかんじにはならず。

浜の景観は昔とはだいぶ違うようです。

防波ブロックも昔はなかったと思う。

再びフェリーに乗り、

その後仙台でレンタカーを返しつつ今宵の宿へ(^^)

昼間は霧が出てなくて運転が楽だなぁ~。

夜には宮城県名物のホヤを食べてみました。

う~ん、

磯の香~!

次回網地島に行く時は絶対にウニを食べぞ!

と心に誓う。