別所沼公園…。
自宅から車で数10分の場所にあり、
ワタシの大好物である
「水辺の景色」
を見られる公園であるにも関わらず、
これまでちゃんと散策したことがありませんでした。
そこまで大きな公園ではなさそうだし、
これといって見どころもなさそう、
というイメージがあったからでしょうか。
ですが別所沼公園には、
幼き日のワタシの暴君ぶりを物語る
逸話が残されているのです。
(家族の間でだけですが)
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さかのぼること〇十年前…。
記憶にも残っていないくらい小さな頃、
当時から埼玉県在住だった我が家は
家族そろって別所沼公園へ繰り出したそうです。
公園に到着し、和やかに遊んでいる途中、
なにを思ったかこのワタクシ…、
近くでピクニックをしていた若者グループが食べていた海苔巻きを強奪し
その場で食い散らかしたというではないですか…!
(証拠写真も残っている…)
これは現在の慎み深いワタシからは考えられない暴挙!
みなさま、
ピクニック中に突如現れた2~3歳ほどの幼子が
自分たちが広げているお弁当を強奪し
ムシャムシャ食べ始めたとしたら
一体どう思いますか…?
自分が若者グループ側だったとしたら
さぞ驚いただろうし、
「この子はゴハンを与えられていないのだろうか!?」と心配になったかも。
そして親の立場だったとしたら、
さぞかし恥ずかしかっただろうと思うのです。
記憶にはないけれど、証拠写真があるため
これは紛れもない事実らしい。
そしてどうやら当時の若者グループも両親も
そんなワタシの暴君ぶりを
微笑ましく眺めていたらしい。
〇十年前の日本人は
そんなに懐が深かったのだろうか。
ん…?
あれ…?
そういえば少し前に
近所の土手でお花見をした時に
宴会をしていたベトナム人グループに
仲間入りさせてもらい、
彼らが一生懸命焼いた鶏肉の、
しかも一番おいしいモモの部分を
食い散らかしたような記憶が…。
(強奪してはいませんが)
おやおや…?
大人になった今も、
やってることあまり変わらないかも…?
と、
遠い目になりつつ訪れてみた別所沼公園。

あれ。

なんなら絶景やないの。

湖畔の遊歩道沿いに植えられているのは
メタセコイヤ。
これもしかして、
紅葉の時期は更に絶景なんじゃないの?

遊歩道沿いに点々と置かれているベンチも
なんだかイイかんじ。
今はまだ暑いけど、
もう少し涼しくなったらベンチに座って
水辺の景色を眺めるのも良さそう。

沼自体は思っていた通り
そこまで大きくはないのですが、
周囲にちょっとした広場や遊具があり、
木陰も多いためウォーキングをするのにも最適。
別所沼公園、
こんなに素敵な公園だったのか!

そして実は前々から気になっていた
公園内にある『ヒアシンスハウス』という小屋。
ヒアシンスハウスは、
詩人で建築家の立原道造氏が
別荘として建築した小屋なのだそう。

森の中に佇む小さなおうち。
外観の可愛らしさにテンション上がりつつ、
建物内へと入ってみると…、


内装もかわいぃぃぃ~!
これはもしや今流行りの
タイニーハウスのハシリなのでは!?
広さ約10畳ほどだというヒアシンスハウス。
住まいとしてはちょっと狭いかな…?
でも離れ的なかんじで使うとしたら
すごく良さそう!
土地さえあればこんな小屋を建てたい!
土地さえあれば…!
土地さえ…!
…!!!
ヒアシンスハウスは、
水曜、土曜、日曜、祝日の10:00~15:00の間
無料で一般公開されています。
1938年(昭和13年)に建てられたとは思えないくらい
今風でオシャレなヒアシンスハウス。
これからタイニーハウスを建てたいな、
と計画している方は、
ぜひ一度見学してみてくださいませ◎
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沼の周囲をグルっと一周し、
幼き日のワタシはどの辺りで
海苔巻きを強奪したのかな?
と、遥か昔の出来事に思いを馳せつつ、
秋になったら海苔巻きを持って
ピクニックに来ようかしら…
などと考える。
記憶にも残っていないくらい
昔々に過ごした場所が
今も当時と同じようにあることが
不思議な感じもする。
大人になってからこんなに感慨深く
同じ景色を見るとは
海苔巻き事件の時のワタシは
想像もしなかったんだろうなぁ。