瀬戸内女子旅

普段は独り旅をすることが多いワタシですが、

地元に、たまに一緒に旅をする友人がいます。

今回は共にマレーシアに行く予定だったのですが、

今 世界的に騒がれている「コロナウイルス」の影響で

海外旅行は泣く泣く断念することにし、

日本国内を旅することにしました。

候補地は

・北海道の知床(流氷を見たい)

・三重県の伊勢志摩地方(志摩地中海村に行きたい)

・岡山周辺(小豆島や尾道のあたりもまわりたい)

・奄美大島(個人的に何度でも行きたい場所)

の四カ所。

 

さて、どこに行こう?

一緒に旅する友人は、絶景ハンターなわけではなく、

あまりハードな旅は好まないであろう。

知床に行ったなら極寒の早朝に流氷を見に行きたい。

わりかしハードボイルドな旅になる予感・・・。

ということで、北海道は却下。

伊勢志摩は、関東からの交通の便があまりよろしくない。

移動時間が長く、ロスが多そう。

ということで、三重県も却下。

奄美大島には昨年初めて行き、

あまりの海の綺麗さに虜になってしまったのですが、

主要な観光スポットは前回まわってしまったので

次行くなら観光はほどほどに

海を眺めてゆっくりしたい。

ということで、奄美大島も却下。

残るは岡山一択。

岡山県には一昨年、

仕事の関係で数日滞在したことがあるのですが、

その時は観光する時間がなかったのです。

しかも岡山駅周辺に宿泊すれば、

広島県の尾道のあたりや香川県の小豆島へのアクセスもいい!

倉敷美観地区もゆっくり見てみたいし、

岡山、いいんじゃない!?

ということで、

早春の3月初めに

中国四国地方へ旅立つことに

決定しました(・∀・)

早朝、到着した羽田空港は、

いつもより人が少ない気がする。

第二ターミナル全体がガランとしていて、

これは朝早いからってだけではなさそう。

みなさん外出するのを自粛しているのですね。

本日の関東の天気は雨。

果たして目指す岡山県の天気はどうなのでしょうか!?

羽田を飛び立った直後は真っ白な雲しか見えなかったけど、

だんだんと青空がのぞいてきました。

そして数時間後、到着した岡山空港は晴天!

旅一日目からイイかんじです(・∀・)ヤホーイ!

本日は、岡山空港から一気に広島の尾道まで車を走らせ、

尾道の港からフェリーに乗り

「生口島(いくちじま)」を目指す予定。

尾道のお天気も晴れ(・ω・)ノ

尾道には素敵なカフェがたくさんあるようなので

本当ならオシャレカフェランチをしたいところだったのですが、

フェリーの時間を考えるとランチをしている余裕はなく・・・。

空腹の我々は

フェリー乗り場の近くのパン屋さんであんぱんを購入し、

フェリーの出航時間ギリギリに

素敵カフェでドリンクをゲットしました。

瀬戸内レモネード(・∀・)

これから行く生口島は、

レモンの生産量が日本一の島なのです。

フェリーの出航時間5分前に乗り場に到着し、

ソワソワしつつ船を待っていると・・・

やってきた船は想像していたのよりも小型。

この船に40分乗るのか(。´・ω・)

もしかしたら船内に売店くらいあるんじゃないか?

と思っていたけど、

多分お手洗いすらなさそう 笑

あんぱん買っておいてよかった~!

船に乗り込み、

尾道あんぱんを食べる。

ウマイ(・∀・)

ちなみに船の乗客は我々の他にはあと一組のみ。

ほぼ貸し切り状態です。

いろんなところでコロナの影響を感じる。

個人的には、「空いててラッキー」

くらいなかんじだけども。

小型船で40分は長いなぁ、

と思っていましたが、

わりかしあっという間に生口島に到着しました。

瀬戸内のこの島で目指すスポットは

白い大理石が青空に映える絶景

『未来心の丘』

です。

早速島の中程にある丘を目指し出発!

すると、

フェリー乗り場からすぐ近くの商店街にて

島のオジサンに声をかけられました。

オジサンの名は「サカモト」さん。

自転車にまたがりつつ、

我々の歩くスピードに合わせ、

親切に島のことをいろいろ教えてくれました(^^)

主に島出身の画家「平山郁夫」さんの自慢話だったけどね 笑

生口島名産の柑橘類や

コチラの可愛らしい

「コロッケのお姉さん」

が揚げてくれる

商店街自慢のコロッケをすすめてもらい、

食べ歩きをしつつ、

平山郁夫さんがいかに素晴らしい人物なのかを聞きつつ、

商店街を抜けたあたりでサカモトさんとはお別れ。

 

そして

目的地の「未来心の丘」が近付いてきたあたりで

不意にデジャヴのような感覚におそわれる。

商店街を抜けたところにあるカーブの道に

圧倒的な既視感を覚えたのだ。

・・・ワタシ、この島知ってる?

 

過去に生口島を訪れた記憶はなく、

でもさっきサカモトさんに

平山郁夫画伯の話を聞いている時からかすかに感じていた

不思議な感覚は、

この看板を見た瞬間に納得。

 

な~んだ、

この島、来たことあったんだ。

このお店でタコ料理食べたもの。

前回、母ちゃんと尾道を訪れた際に

フェリーではなく、しまなみ海道をバスで渡り、

生口島に立ち寄っていたのでした。

ワタシはてっきり「因島(いんのしま)」へ行ったと記憶していたのですが、

どうやら生口島だったようです。

だって平山画伯の美術館にも行ったもの。

人間の記憶って曖昧だよね~。

てことは、これから行こうとしている

「未来心の丘」のすぐ近くまで来たことがあったということか。

わかってしまえば

「な~んだ」

なお話ですが、

しばらくの間感じた不思議な既視感のおかげで

生口島が強く印象に残り、

多分これから一生「生口島」というこの小さな島を忘れることはないでしょう。

気を取り直し、

「未来心の丘」がある

「耕三寺博物館」へ。

立派な門をくぐった先には

浄土真宗の広々としたお寺が。

お庭には河津桜が咲き、

立派な五重塔や極彩色の本堂なども見えるのですが、

サカモトさんに捕まった我々にはあまり時間がなく、

一目散に境内の一番高台にある丘を目指すことにしました。

やっと本日の目的地が見えてきました。

ちなみにこの丘は、

「みらいしんのおか」

と読みます。

実は「みらいこころのおか」だと思っていたワタシ。

サカモトさんに教わらなければ、

ブログにも誤って「みらいこころのおか」と

書いてしまうところだったかもね!?

丘へと続く階段を上った先は

このような大理石の世界。

どうしてお寺の中にこんな空間があるんだろう?

と思い、パンフレットを見てみたところ、

このお寺は芸術家の支援活動をしているのだそうです。

5,000㎡もの広大な敷地を埋め尽くす大理石の庭園は、

そんな支援活動の象徴として造られたのだそうです。

素晴らしく美しい、白と青の世界。

ありきたりな表現になってしまいますが、

「日本じゃないみたい」

です。

そしてコチラが「未来心の丘」の一番の「映え」スポット、

「光明の塔」です。

観光客が少ないとはいえ、

人がいなくなる瞬間を待ち構えること約一時間 笑

想像していた以上に素敵な写真が撮れました。

さて、

未来心の丘を満喫した我々は、

島の有名スポットらしい

「サンセットビーチ」

へやってまいりました(・ω・)ノ

イイかんじのビーチなんだけれども、

陽が落ち始めたこの時間、

急に気温が下がり始め、

寒さに震えながらサンセットを待つことに。

「サンセットビーチ」と聞くと

水平線に沈む夕陽をイメージしますが、

よく考えてみるとココはたくさんの島に囲まれたビーチなのです。

夕陽は、山の向こうに沈んでいったのでした・・・。

綺麗だからまぁよし!

謎の人形たちと一緒に

帰りのフェリー(というか小型船)を待つ。

すっかり冷えてしまったので

夕ご飯はあったかいラーメンを食べよう。

尾道ラーメンの美味しいお店に行こう。

で、

やっと本日初めてのちゃんとしたご飯

尾道ラーメン!

尾道ラーメンは醤油ベースのスープに背脂チャッチャの

シンプルな味わいのラーメンです。

冷えた身体に染みわたる美味しさ。

本日はこれから岡山駅前のホテルまで戻り、

明日に備えて早めに寝ます。

明日も楽しみ(・∀・)